2009年9月4日金曜日

メディアの適正価格って

■第1回ARGフォーラム:かたつむりは電子図書館の夢をみるか
http://d.hatena.ne.jp/min2-fly/20090818/1250572542

「CDは3,000円のうち物理コストは60円。2,900円の付加価値。利幅も多い。」津田大介さん(ジャーナリスト)

今更ながら、ARGフォーラムでの氏のこの発言に何となく誤解を感じています。

物理コストが60円てのは十分に理解できるけど、じゃぁ2,900円のうちいくらくらいが利益になってるかって言うと微妙かな?と。

ミュージシャンが曲を書く、という作業自体は作家が文章を書くのと同義になるのかな?

ただし、バンドなら人数分のギャラ、作曲を共作してれば共作者へのギャラ、プロデューサー、エンジニア、マネージャーのギャラ、楽器や機材の費用、スタジオブッキングの費用、このあたりは音楽製作ならではでしょ。

単純に物理コスト以外は利益、ってのもどうかな?と。

ただし、音楽という形のないものを提供するってことで言えば、ライブはまさにサービスを買ってるのかな?まぁ、とは言え、それこそ会場やスタッフ、プロモーション等々、費用は存分にかかるけどね。

インターネットの普及で、様々なメディアがビジネスモデルの変革を求められてるよね。それこそ音楽業界ではCD-Rが普及した頃から、不法コピー、不法ダウンロードが叫ばれてたしね。1曲100円のダウンロード販売を始めたのは後手後手だったとは言え、ビジネスモデルを確立しつつあるのも現実だし。

1曲100円が適正価格かって言えば、それも何とも言えないけどね。物理コストを除いて、1曲がいくらで制作できて、どれくらい売れるかを見込むかでも変わってくるだろうし。案外、固定価格でなくて、制作者側が価格を決めても良いのかもね。

書籍、雑誌、音楽、テレビ、これからもメディアの変化は劇的に起きていきそうですね。