2009年2月7日土曜日

『NACSIS-CAT登録1億件突破記念講演』行ってきました

■NACSIS-CAT登録1億件突破記念講演
http://www.nii.ac.jp/CAT-ILL/event/2008/ichioku/

予告通りに行ってきました。リポジトリ界でも著名な方々、何より、お茶大モデキTLも来てましたよ!

まずは坂内NII所長の開会挨拶から

・1億件は図書館コミュニティの成果であるので、そのアピールとして本会を催した
・情報基盤としてインフラと同時にコンテンツの充実も行っていることは強み
・財政難の中にあるが「連携力」の強化をすすめて欲しい


文部科学省課長および千葉大西村館長より祝辞

安達NII部長より「NACSIS-CATの歩み紹介」

・480万件/年のペースで増加 ここ10年は遡及入力事業の成果もあり600万件/年のペース
・インフラをメインフレームからUNIXに変更 データベースもオラクルに
・1997年にWebcat開始
・2001年に最後と思われる『学総目和文編』が発行


あたりが印象的でした。

「学術情報システム構想の出発点」と題して、元文部科学大臣 遠山 敦子氏(財団法人新国立劇場運営財団理事長)の講演。

スライドは無く、しゃべり一本の講演。NACSIS-CAT誕生以前の苦労話を思い出的にお話されました。上司に学術情報システムのことをプレゼンに行った際に「よく分からんなー(ダメの意味)」と言われて、次にプレゼンする時にはポンチ絵を用意した、というのはきっと伝説なんでしょうね。

そう言えば、自分も文科省から来た上司によく「よく分からんなー」と言われてますね ^^;

「学術情報システム ― 書誌ユーティリティの誕生と軌跡」と題して、雨森 弘行氏(お茶の水女子大学参与)の講演。

・学総目(の電算化に?)は文部省、IMIC、紀伊国屋の官学民がタッグを組んで実現した
・CAT実現に向けて、目録業務の合理化、標準化が必要であった
・国家的な書誌ユーティリティの実現を目指した


かなり現場的な立場で変遷をお話していただけました。PPTを駆使した年表は見事なものです。

「NACSIS-CAT 奮闘記」と題して、石井 保廣先生(別府大学教授) の講演。

・冊子目録に限界を感じていた あてずっぽうでILLの依頼もしてた
・汎用機(MEM:16MB、HDD:10GB)に90台ぶら下がっていた
・いわゆるロングテールはAmazonだけのものではなく、図書館的にはILLに重要な資料であろう
・目録品質向上運動を実施 少しでも貢献したい


最後に「次世代目録所在情報サービスの方向性」佐藤 義則先生(東北学院大学教授)の講演。

・責めるわけではないが、所蔵登録するだけの館がかなりある(ドキッ!)
・システムを再構築することでリッチなデータベースとしていきたい


問題は問題として認識しつつ、将来に向けて人手をかけずに充実したデータベースとしていきたい、という主旨だったような気がします。APIが公開されたらどんな利用方法ができるのか・・・。やはりOPACとの連携ですかね?

そんな感じの会でした。レジュメはこれから読むので、それはそれでレポートしようかな?と。(余裕があれば・・・)